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- 2022.09.21 Wednesday
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2月の1か月予報が発表されましたが、
山口県は2月も例年より暖かい予報。
本当に、この冬は雪が降らないのでしょうか。
これだけ暖かいと来年の発芽等に影響が出ないか心配です。
少しずつ、この温暖化に樹が順応してくれれば良いのですが。
ふくじろうで栽培している品種の中には、
裂果が多かったり着色が難しいなどの理由で、
このまま栽培を継続するのは難しいと判断した品種がいくつかあります。
かと言って、立派に育った樹なので伐採するには惜しい。
そこで、今年は休眠枝接ぎにチャレンジしようと思います。
新規就農者の方でこの方法だとかなり接げたという方がいるので、
緑枝接ぎが全くできなかった私にもできるかもしれないと。
そのために、穂木を確保しておきます。
乾燥しないように濡らした新聞紙くるんで
ビニールで覆って保存しておきます。
うまくついてくれると良いなぁ。
「肥料を与えることで収穫量が増える」
あるいは
「肥料を与えないとしっかり収穫できない」
何ていう神話のようなものが農業界には存在するように感じます。
私も、就農当初はそのように考えていました。
しかし、自然栽培について勉強したり、
自然栽培を実践する農家さんと意見交換するうちに、
あれ?と思うようになってきました。
そして、小祝政明氏の「有機栽培の肥料と堆肥」を紐解けば、
それは間違っているのではないかと思えます。
肥料で一番重要視する成分・窒素。
肥料設計でも窒素分をいくら投入するかを真っ先に考えます。
この窒素は植物の細胞や葉緑体を形成するのに必要な成分です。
しかし、上述の書籍によれば果実は窒素が含まれない
炭水化物によって形成されます。
ということは、緑の葉物などが収穫物なら肥料が収穫量に
及ぼす影響は大きいというのはわかります。
しかし、葉緑体をもつ葉や成長する新梢の伸びに限りがあり、
なおかつ、果実を収穫物とするブドウの場合、
必要とする窒素は収穫の大小に関係なく一定と言えます。
無駄に肥料を施すと、逆に窒素が過剰になり(窒素過多)
人体の体によくない硝酸態窒素を植物の体内や果実に
蓄積してしまうのではないかと考えられます。
そう考えると、ブドウは無施肥栽培をすべき作目ではないかと
思うと同時に、微生物による循環型の栽培は重要だと再認識できます。
物事の本質を勉強するというのは大事ですね。
今日は朝からしっかりと雨が降っています。
こんな日にせんとほしは
雨除けがある資材置き場で過ごしています。
来週後半ぐらいまで梅雨のような雨模様の予報でしたが、
今日は雨の中休みとなりました。
時折、青空をのぞかせる絶好の作業日和でした。
種ありブドウは、元気いっぱいにせず程よく弱らせることで、
子孫を残そうと美味しいブドウをたわわに実らせてくれます。
そのコントロールが上手くできないと養分が枝の成長に使われて
枝が伸び放題になってしまいます。
その場合、伸びまくった枝を
一度棚の下におろします。
樹の元気さをコントロールするために、
程よい枝を選び再整理しながら剪定します。
今年、美味しいブドウが実りそうな予感。
こんな感じで樹の様子に合わせて剪定していくのですが、
伸びまくった枝を棚の下におろすのが思いのほか時間がかかります。
結局は、美味しいブドウを実らせるのも、作業を効率よく行うのも、
上手に樹をコントロールする必要があるということです。
夕方、
綺麗なうろこ雲が見えました。
うろこ雲は雨を予兆する雲と言われるように
明日からお天気はまた下り坂です。
例年だとこの時期は連日、霜が降りるのですが、
今年はほぼ霜が降りていません。
今朝、久しぶりに霜が降りましたが、薄っすら程度。
霜が降りると手足が凍り付くように冷たいので、
作業はしやすくなるので良いのですが、異常さが心配です。
全国的に雪不足が連日報道されていますが、
世界に目を向けても各地で自然災害が多発しています。
やはり、私たち農家も環境に優しい農業を
実践していかないといけないと改めて感じます。
明日からしばらくは梅雨並みの雨模様になるそうですが、
今日は雲一つない爽快な青空が広がりました。
剪定を進めていると、思いもしないところで枝がバキッ!
「あ゛ーーー!!」と思わず叫んでしました。
なぜ?!とチェックしてみると
ヤツです。
ブドウスカシバが枝を食入していました。
ただ、ムシ糞を出しておらず侵入場所などがわかりません。
こんな食害は初めてです。
しかも、何か所かやられています。
今までは、それほど影響のない枝を食害されていたので
あまり気にしていませんでしたが、
今日は結構大事な側枝をやられたのでショックです。
殺虫剤を一切使用していないので、
こういう害虫とも上手に付き合っていかないといけません。
ムシの生態系を破壊しない、これも環境に優しい農業の一つです。
本来のブドウのほとんどには種が入っています。
当たり前のことですが。
種が入っているから甘く、美味しいブドウが実ります。
ただ、この種ありブドウを実らせるのは、なかなか難しいのです。
ブドウの樹が元気モリモリだと、樹は子孫を残す必要がないと判断して
自分が成長するのに養分を使うので、ブドウをほとんど実らせません。
逆に、樹が弱って枯れそうになると子孫を残すために
ブドウをたわわに実らせます。
しかし、弱らせて過ぎてしまうと本当に枯れてしまいます。
なので、ブドウを実らせるぐらい元気をなくさせつつ、
枯れないほどの元気さを保たせるという絶妙なコントロールが必要になります。
枝がこんなに太くなるようでは元気が良すぎるので、
ブドウはほとんど実りません。
こんな風に細っこい枝だと立派なブドウが実ってくれます。
下の写真のような枝ばかりが芽吹いてくれるように、
樹の状態を確認しながら枝を切る度合いを調整するのです。
ですから、ある程度機械的にバチバチ切る種なしブドウの剪定と違って、
種ありブドウの剪定は樹と対話しながら行う感じです。
昨日は午後から雨が降り出しました。
夜には気温が下がり今シーズン初雪かと思いましたが、
そこまで気温が下がらなかったようで、初雪とはなりませんでした。
今シーズンは雪が降るのでしょうか。
例年にはない気候が続いているので、非常に気になるところです。
種なしブドウは、種をなくすために
化学農薬であるジベレリンに房の子供を浸します。
この処理は、ほぼ確実にブドウを実らせることができるので、
樹の元気さ(樹勢)を調整する必要がありません。
ですから、樹勢をコントロールするための剪定をする必要がなく、
効率性を重視した剪定方法を行うことができます。
昨年伸びた枝と同じように今年も新梢を伸ばせばよいので、
ある程度、機械的にバチバチと短く切っていきます。
スッキリしたので、今年も同じように新梢が伸びてくれることでしょう。
どんど焼き。
私が子供の頃は、まだ1/15が成人の日で祝日だったので、
小正月である1/15にどんど焼きを行っていました。
しかし、現在は1/15が祝日ではないので、小正月にどんど焼きを
行うことが難しくなってしまいました。
学期初めに、小学校では書初め大会が行われたので、
子供たちはその時の練習用の習字をどんど焼き用に持って帰ってきました。
個人的には、どんど焼きを従来通りの小正月に行っても良いのですが、
せっかくなので子供たちがお休みの今日、畑で一緒に行いました。
子供たちと一緒に簡単なやぐらを組み上げ
点火。
勢いよく炎が上がり、曇り空へ燃えカスが舞い上がっていました。
子供たちが、枯草を火に触れさせて燃やそうとするので、
物が燃える理屈を説明し、火ではなく炭で燃やしてみたりしました。
実際に体験すると、物事の本質を説明しやすいですね。
ある程度、燃え切ったあとはしっかりと消火。
残り火も見逃さずにきっちりと消火させました。
これも大事な体験ですね。
そして何より、子供たちのお習字が上達しますように!
昨日までは、時折、強風が吹き小雨が降り注いでいました。
低気圧が日本海を通ったために、南からの暖かい空気が
吹き込んできたために雨模様でした。
この低気圧が本州や太平洋側を過ぎていれば、
真冬らしい荒れたお天気になっていたことでしょう。
今シーズンはまだ雪が降りません。
今日は一転、清々しいほどの青空が見えました。
冬型の気圧配置になるので、気温がグンと下がる予報でしたが、
暖かい日差しが降り注いでくれたおかげで、昨日より暖かく感じました。
おかげで剪定作業が大変はかどりました。
去年、伸びた枝を
切り込んでいきます。
今年も美味しいブドウが実るように
樹と対話しながら作業しています。
土壌の有機物の分解のメカニズムについて、
先日紹介した小祝政明氏の「有機栽培の肥料と堆肥」で
勉強しました。
まず第一段階として、糸状菌と言われる微生物が
より小さな有機物に分解します。
この糸状菌は土壌微生物の中で最も多いと言われているので、
ふくじろうの畑にも多く生息していると考えられます。
次に酵母菌が小さくなった有機物を分解しアミノ酸などを作り出します。
このアミノ酸に、生物の成長に必要な窒素や炭水化物が含まれています。
酵母菌は野生果実などに多く含まれています。
つまり、化学肥料をほとんど使用していないふくじろうのブドウが
まさにそれになります。さらに、ふくじろうではブドウを発酵させてから
畑にまいているので、より多くの酵母菌を土壌に供給していることになります。
また、土壌病害虫を抑える力のあるのが放線菌で、
腐葉土のような環境で増殖するそうです。
ふくじろうでは裏山の落葉を採取してまいているので、
この放線菌もしっかりと土壌に供給していると考えられます。
今までは、何となく土に良さそうだからと行っていた
裏山の落葉や発酵したブドウの散布。
今回、これらがしっかりと意味のある行為だったことが判明しました。
現在、種なしブドウのみ有機質肥料を施肥していますが、
将来的には、完全な無施肥栽培ができるように
しっかりと勉強して実践していこうと思います。
新年、明けましておめでとうございます。
本年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年12月後半はぐずついたお天気が続いていましたが、
年が明けた途端、それまでのお天気が嘘だったかのように、
昨日、今日と清々しい晴れたお天気になりました。
今年は何だか良いことがありそうな予感。
単純ですが。
ふくじろうの主なブドウは、昨年までは除草剤・殺虫剤を一切使用せず、
主に種を抜くために使用する化学農薬のジベレリン以外では
わずか2回しか化学農薬を使用していませんでした。
(山口県が推奨する化学農薬の使用回数は31回)
それを今年はたった1回のみの使用だけでの栽培に挑戦しようと思います。
これで、種ありブドウは97%、種なしブドウでも90%の化学農薬の削減率となります。
極限まで化学農薬の使用を減らすことで、ブドウへの安全性や安心感だけでなく、
農薬などによるわずかな雑味すら排除した本当に美味しいブドウを追及し、
皆様にお届けできればと思っております。