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- 2022.09.21 Wednesday
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今年もブドウの袋掛けを開始したので
カラス除けに鷹の凧を設置しました。
袋掛けを開始すると味見をするように
カラスが葡萄をつつき始めるのですが、
去年はこの凧のおかげでカラスは来なくなりました。
ただ、頭の良いカラスのこと。
今年も通用するかどうかはしばらく様子見です。
昨日は少し離れたポールにとまって、
ジッと畑の様子を観察しているようでした。
今のところカラスの被害は出ていません。
今年は代わりに様々な種類の小鳥が来ているようです。
小鳥には凧が効かなくて良かった。
よく畑の中を飛び回り、さえずっています。
今年はコガネムシの姿も去年に比べて減った感じがします。
良い小鳥のえさ場になっているのかもしれません。
最近では虫を減らすためにブッポウソウの巣箱を設置する
生産地もあるそうですね。
例年より多く発生する虫がいれば、減った虫もいます。
殺虫剤の使用を止めて4年。
畑が生態系のバランスを整えようとしているのでは?と感じています。
ふくじろうでは化学農薬の使用回数を減らし、
こだわりブドウを栽培するためのルールがいくつかあります。
毎日、百何十本あるすべての樹の幹を見回るのもその一つ。
樹の幹に害虫の幼虫が食入し放置すると枯れてしまいます。
食入されるのは仕方がないので、それを早期発見することで
樹が自己治癒できる程度の被害で食い止めるのです。
殺虫剤を使用しないためには非常に大事なルールです。
この時期から大事になるルールが
「ブドウの実を触らない」
ブドウの実の表面にはブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉が付きます。
これは、ブドウの病気を予防し鮮度を保つ働きがある大事なもので、
今ぐらいの時期から付着していきます。
ですから、ブドウの実を触りながら作業をすると、
この大事なブルームをはがしてしまうので、このルールは非常に大事になります。
今の時期に行っている摘粒(粒間引き)をするときは、
ブドウの実に触れないように上の軸を持って作業をします。
また、ハサミを入れる時もなるべく残す実に当たらないようにします。
慣れないとなかなか作業しにくいのですが、
化学農薬を減らし品質を向上させるためには非常に大切なことです。
これらのルールを厳格に守ることは、
化学農薬の使用回数を山口県基準に対して90%以上削減し、
品質の良い美味しいブドウをお届けするのに欠かせません。
今日は梅雨の最後の中休みということで良いお天気でした。
明日からしばらくは梅雨空が続くそう。
本格的な梅雨シーズンになるのでしょうか。
昨日でシャインマスカットの2回目のジベレリン処理が終わりました。
現在のシャインマスカット。
順調に生育してくれています。
ジベレリン処理が残っているのは一番のんびり屋さんな瀬戸ジャイアンツのみです。
一方で生育が早い種無し安芸クイーンは
もうこんなに大きくなっています。
ただ、害虫が産卵しているのか果実から虫糞が出る被害が出始めました。
この被害を防ぐために、
袋掛けも開始しました。
単純ですが殺虫剤を使用しないための効果的な手法です。
袋がかかれば、とりあえずは一安心です。
お天気が良ければ暑い日が続くようになりました。
この時期になるとクワガタが外灯に寄ってくるようになる
・・・はずですが、今年は全然きません。
5月末ぐらいから、毎日のように畑の近くの外灯を早朝に
チェックしているのですが、一向に見つからないのです。
例年だと、もう数匹は捕まえても良いのですが。。。
4月頃からの例年と違う気候で何かがくるってるのでしょうか。
息子たちの喜ぶ顔がなかなか見れなくてやきもきしていたのですが、
仕事終わりの夕方、ついに倉庫の入り口で今年初ゲット!!
おそらく、ミヤマクワガタのメス。
上の息子は早速朽ち木を集めたりして飼育準備を整えていました。
下の息子も触ることはできないが、興味津々で覗いていました。
次はオスをゲットしたいな。
昨日までの良いお天気から一転、
今日は激しい雨も交えたお天気となりました。
梅雨といえば、しとしとと柔らかい雨が連日降るイメージですが、
最近は降るときは激しく、中休みが長い感じです。
成長がのんびりな瀬戸ジャイアンツの1回目のジベレリン処理が終わり、
全ての品種の1回目のジベレリン処理が終わりました。
この時期は1回目のジベレリン処理に追われる日々となりますが、
そうこうしている間に種ありブドウも順調に大きくなっています。
今の種あり安芸クイーン。
粒が楕円の形状をしているのが、しっかりと種が入った証。
本来のブドウは種が入らないと大きく美味しくなってくれません。
種が入るかの判定を待つこの時期が一番やきもきします。
ですから、種無しブドウよりも甘い種ありブドウが
今年も実ってくれることがわかるとホッとします。
梅雨入りしてしばらく雨が続いていました。
今日の午前中は雲が広がる時間が長かったのですが、
午後になると次第にお日様が顔をのぞかせる時間が増え、
夕方にはきれいな青空が広がりました。
ジベレリン処理や誘因、粒を間引く作業など、やらなければならない作業が
多すぎて草刈りする時間が作れず雑草が伸び放題。
長いところではひざ上までの高さになっており、
ヤマガカシなどの毒蛇の危険を考えると放置するのも限界です。
なので、GW明けに行って以来、約1か月ぶりに草刈りを行いました。
伸びた雑草が嫌いなセンとホシは草が生えていない
資材置き場で過ごす時間が多かったのですが、
草刈りを行ってスッキリした今日は
畑の中でのんびり過ごしていました。
葉もすっかり生い茂ってほどよい木陰ができてきたので、
真夏のような熱い日差しの中でも幾分楽に作業することができます。
ピオーネなどの種無しにする主な品種の1回目のジベレリン処理が終了。
残すは、生育がのんびりなシャインマスカットや瀬戸ジャイアンツなど。
最初の頃に処理した房の粒が大きくなってきたので、
粒を間引く摘粒作業も開始しました。
一方、適正な時期にジベレリン処理をすればブドウが実る種無しと違い、
樹の状態を適正に管理しなければならない種ありぶどう。
元気に育てすぎると、今の時期に指ではじくと
粒がほとんど落ちてしまいます。(花振るい)
樹が元気なので子孫を残す必要がないと思っているのでしょうね。
そこを良い感じに弱らせると
指ではじいても粒が残り、実が止まると言います。
安芸クイーンやブラックオリンピアは
今年もしっかり実が止まってくれました。
とりあえずは一安心です。
主に種をぬくために行うジベレリン処理。
化学農薬である植物ホルモンの一種であるジベレリンに
満開を迎えた花穂をドップリ浸すことを言います。
先週から安芸クイーンなどの生育の早い品種は満開を迎え、
今週になると一部の生育の遅い品種を除き
ほぼ全ての品種でジベレリン処理を行っています。
例年だと、早い品種とピオーネなどの種無しブドウの中心となる品種
との間には約1週間のずれがあったのですが、
今年はほぼ同じタイミングで満開を迎えています。
暖冬と春先の冷え込みの影響で生育のタイミングが例年と違っているので、
各品種の生育スピードをしっかりと確認して作業順序を的確に判断しないといけません。
今日は学校帰りに畑に寄った息子。
宿題を終えると畑のあちこちを探索したようで、
苗木を育てている鉢の下からカブトムシの幼虫をゲットしていました。
もう少し大きくなるとオスかメスかがわかるようです。
久しぶりに幼虫をゲットできたので、
大事に育てて成虫をゲットしたいと思います。
徐々に、満開を迎える花穂が増えてきました。
主に種を抜くために行う1回目のジベレリン処理を開始しました。
ジベレリン処理や誘因など、複数の作業が混在する時期になりました。
優先順位を的確に判断しないといけません。
種ありブドウは、弱りすぎず、元気すぎずの絶妙な状態に
樹を保って生育することで、美味しいブドウを実らせることができます。
ブラックオリンピアの元気を少しつけ過ぎたために
新梢が伸び放題になってしまいました。
このままでは枝が伸びる方に養分が使われすぎてしまい、
ブドウを実らせる方に養分が使われにくくなってしまいます。
なので、
上へ元気に伸びようとする新梢を
棚に誘引して枝先を抑えることで元気を抑制します。
これで程よく弱ってもらえれば、
子孫を残そうと美味しいブドウを実らせてくれるのです。
様々な作業に追われ毎日ぐったりと疲れ切って帰路につくのですが、
先日、車を止めている空きスペースで
野ウサギに遭遇。
体長25cmほどの可愛らしいフォルムに癒されました。
JAさんに土壌分析を行っていただけるということで、
昨年に圃場の土をお渡しして分析をお願いしていました。
その結果が先日届きました。
各項目が緑の中に納まっていると良好とのこと。
苦土が不足しているようです。
苦土とはマグネシウムのことですが、
このマグネシウムは主に葉緑体の生成に使われます。
ふくじろうでは葉色が薄いと感じたことがないので、
そこまで問題ないのではないかと感じています。
雑草も青々としていますしね。
ちなみに、この結果は種ありのブラックオリンピアの樹周辺の土で
ふくじろうの代表的な土と言えます。
ここは4年前までは有機質肥料を施肥していたのですが、
3年前からは施肥するのを止めて、自生している緑肥を増加させ
裏山の落ち葉を投入するだけの無施肥栽培しているところです。
なので、思っていたよりは無施肥でも問題ないのかと感じました。
さらに面白い結果が出たのですが、
それがこれ。
有機JAS認定農薬や肥料を一切使用していない
いわゆる無農薬・無施肥で栽培している場所の土です。
上のふくじろうの代表的な土よりバランスのとれた土という結果なのです。
この土は、約10年間廃園状態だったところを開墾し、
その後もあらゆる購入資材を一切投入していない場所の土。
結局のところ、人間の都合で足りない肥料を投入したり農薬を散布するより、
自然のままの姿を尊重することが良い土を作るということではないかと感じます。
この土地の生態系を尊重するために、
自生する緑肥や土着菌を大事にする栽培を
これからも続けていこうと思います。